「円盤投げもしたいけれど、他の陸上競技もしてみたい」
という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、そこで技術的に全く異なる競技を選択した場合、その練習にも多くの時間を費やすことになり、下手をすると、その競技と円盤投げの双方が共倒れになってしまうかもしれません。

ここでは、円盤投げの上達も見込める他の陸上競技の種目についてお話したいと思います。


1.円盤投げの上達も見込める他の陸上競技

円盤投げは、技術的なトレーニングに時間を割きますので、投擲種目以外の技術的なトレーニングを必要とする種目は不向きです。

例えば、高跳びや三段跳びなどは円盤投げの技術とは全く異なる動きですので、その技術練習の時間や体力を考えますと2種目以上行うメリットがないでしょう。また、言わずもがなですが、長距離走に関しては使う筋肉や求められる体格すらも異なりますのでやめた方が無難です。

そのかわり、円盤投げの基礎練習にもなったりその技術が上達していくことで円盤投げが上達できたりする競技もあります。

例えば、
・短距離走(100m、200m)
・走り幅跳び
・砲丸投げ
・やり投げ
・ハンマー投げ
といった競技は円盤投げの上達にも繋がる相性が良い競技だと言えます。


2.円盤投げの基礎練習にもなる他の陸上競技

円盤投げの基礎練習にもなる種目には、100m走200m走といった短距離走や走り幅跳びが当てはまります。

短距離走に関しましては、円盤投げ選手もそうですが、他の陸上競技選手も基礎トレーニングとして走り込みは必ず行う基礎トレーニングですので、長距離選手以外は兼任しやすい競技と言えます。

また、意外に感じるかもしれませんが、走り幅跳びに使われる筋肉は円盤投げに活かすことが出来ますし、走り幅跳びの踏切は円盤投げのターンの踏切と類似している点があります。円盤投げを専門にしている選手にも、基礎トレーニングで砂場に立ち幅跳びや走り幅跳びを行っている方がいらっしゃいます。

短距離走や走り幅跳びは技術的なトレーニングも比較的少ないですし、円盤投げに必要な下肢の筋肉や体幹を鍛えることにも繋がりますので、円盤投げと兼任されている方もいらっしゃいます。ただし、それぞれ専門に行っているトップクラスの方のスコアと同レベルになることは非常に難しく、「円盤投げと両方全国大会に」という目標は立て辛いのが現実です。





3.円盤投げの技術の上達も見込める陸上競技

円盤投げの技術的な上達も見込める陸上競技は投擲種目全般です。

やり投げにも円盤投げと同じように以前は回転して投げる方法があったそうですが、今は直線的に助走をつけて投げるというのが主流になっています。円盤投げのターンの参考にはならないかもしれませんが、リリースの時の筋力の使い方やタイミングには学ぶところが多いです。

砲丸投げでは直線的に投げる投げ方もありますが、円盤投げと同様の回転をしながら投げる回転投法という投げ方もありますので、円盤投げのターンの練習にもなります。こちらの投げ方では、円盤投げと腕の振りが違うくらいになりますので、円盤投げ選手と非常に相性が良い競技に思えます。

実際、「円盤投げも砲丸投げも2種目とも地方大会に出場」という選手もいます。

ただし、やり投げや砲丸投げでは円盤投げとは違い肩や腕の筋力も必要になってきますので、兼任する場合は筋力トレーニングの内容を考えた方が良いと思います。

ハンマー投げに関しては、円盤投げと同様に遠心力を利用して投げますので、円盤投げと兼任するのにとても相性が良い競技です。

円盤投げで日本記録を持っている室伏由佳選手ですが、彼女はハンマー投げの日本記録ホルダーでもあります。

彼女の円盤投げはとてもバランスよく素早く回転しています。ハンマー投げの技術を磨くことで円盤投げの技術も向上し、また円盤投げの技術を磨くことでハンマー投げの技術も向上していったのかもしれませんね。


4.まとめ

ここでは円盤投げと他の陸上競技の種目を兼任する場合に向いている競技の話をさせていただきました。

基礎トレーニングとして行っている短距離走や走り幅跳びはあまり良い結果が出なかったとしても円盤投げに必要な筋力のトレーニングになりますので円盤投げと兼ねやすい競技です。

円盤投げ選手が複数の種目で大会に出る場合、おすすめしたいのはやはり投擲種目になります。

特に、ターンの技術に類似点が見られるハンマー投げや砲丸投げの上達は円盤投げにも活かすことが出来ます。

ハンマー投げや砲丸投げと円盤投げを兼任する場合、回転して投げる複数の種目に使える投擲シューズがありますので、はじめはそちらを利用して練習すると良いでしょう。