円盤投げ選手の相棒といえば、一番は勿論円盤になりますが、それと同じくらいの頻度でトレーニングに用いられるものがあります。
それがメディシンボールです。
ここではメディシンボールを使ったトレーニング方法をご紹介していきます。
Contents
1.メディシンボールを用いた筋力トレーニング
メディシンボールを使うと、楽しく筋肉をつけることが出来ます。
メディシンボールのトレーニングは体幹や下半身を良く使いますので、円盤投げ選手には大変効果的な筋トレになります。
また、ウエイトトレーニングのようにサポートがついていないとできないトレーニングではありませんので、一人で気楽に出来るという点も嬉しいポイントです。
メディシンボールを使用したトレーニングの注意点は投げる先に人がいないことをよく確認することと投げる時には膝を使うようにすることです。
膝を使うのはメディシンボールには重量がありますので、腰に負担がかかるためです。心配な場合はウエイトトレーニングの時に腰に巻くサポーターをつけることをお薦めします。
メディシンボールの重さは無理なく回数が投げられる重さにしてください。
回数は10回、15回、20回と徐々に回数を増やしていく形で良いと思います。
それでは、具体的なトレーニング方法を確認していきましょう。
1.真上投げ
真上投げの方法は次の通りです。
1.足を肩幅の1.5倍くらいに開き、膝を少し曲げた状態でメディシンボールを両手で持ちます。
2.上体を前かがみにし、足の間へとメディシンボールを持ってきます。
3.ボールを下投げで投げる時の要領で思い切り真上に投げてください。投げる瞬間は全身を使うので、膝を伸ばすようにしてください。(ばねのようなイメージ)
太ももや背筋効いている感覚があると思います。背骨は曲げないように気を付けてください。
2.前投げ
今度は下投げではなく上投げでメディシンボールを前方に投げます。
1.足を肩幅の1.5倍くらいに開き、膝を少し曲げた状態でメディシンボールを両手で持ちます。
2.頭上へメディシンボールを持っていき、後ろにのけ反る形で腕を曲げてふりかぶり、前方へ投げます。
前投げでは、後ろにのけ反った時には腹筋がぐっとのばされ、肩甲骨が引き寄せられます。
メディシンボールは重く、当たってしまったら衝撃もかなりのものになります。ですから、投げ合うことは避け、出来るだけネットに向けて行なうようにしてください。
3.後投げ
メディシンボールを後ろ向きに投げます。ネットの反対方向に向き、人が通っていないことを確認してから行いましょう。
1.足を肩幅の1.5倍くらいに開き、膝を少し曲げた状態でメディシンボールを両手で持ちます。
2.上体を前かがみにし、足の間へとメディシンボールを持ってきます。
3.ボールを下投げで投げる時の要領で、頭上を越えたところでメディシンボールを手放すようにしてください。
腹筋が引っ張られる感じと肩甲骨がぐっと引き寄せられる感覚があると思います。
4.サイドスロー
今度は、メディシンボールを横向きに投げ、側筋を鍛えます。
1.足を肩幅の1.5倍くらいに開き、膝を少し曲げた状態でメディシンボールを両手で持ちます。
2.投げる方向に人がいないことを確認し、背筋を伸ばした状態で上半身を捻って投げます。
左右同じ回数を繰り返し行い、バランスよくトレーニングをしてください。
2.メディシンボールを用いた技術的なトレーニング
メディシンボールは、円盤投げのターン練習にも活躍します。
ターン練習にはタオルを使うこともありますが、ターンを回っている時の引っ張られるような感覚が実際の円盤よりも弱く、感覚が変わってしまいます。
その点メディシンボールですと重量も円盤と同じ1kgや2kgのものもありますので、引っ張られる感覚はかなり近くなります。
メディシンボールを使ってターンの練習をする場合は、スローホルダーと呼ばれるネットの中にメディシンボールを入れます。
スローホルダーを持ち、実際にサークルの中にいるような気持ちでターンを行います。重心移動や回転スピード、バランスをしっかりと確認しましょう。
メディシンボールを使ったターン練習をする時は、万一手がスローホルダーから離れてしまった時のことを考えて、周囲に人がいないか確認をしましょう。
3.メディシンボールを用いた円盤投げのトレーニングのまとめ
もしも円盤投げが上達する秘密道具があるとしたら、それは間違いなくメディシンボールだと言えるくらい、円盤投げ選手に欠かせないトレーニンググッズです。
メディシンボールを使った筋力トレーニングには他にもバランスボールのように使って体幹を鍛える方法や他の投げ方もあり、多義にわたっています。
筋力トレーニングの他にも。ターンの確認で活躍するのがメディシンボールです。大会の直前にメディシンボールでターンの確認をしている選手は大変多いです。
普段から、フォームの確認のために頻繁にメディシンボールを使ってみると良いでしょう。
工夫をしながら楽しくトレーニングをしていくことで自然と筋力もつき、円盤投げが上達していくことでしょう。