円盤投げ選手の競技を実際に見ることは、円盤投げの上達には欠かせません。実際にどんなターンをしているのか研究して自分の円盤投げの改善点が見つかるからです。

そうして研究していると、リリースの後のフォームの違いに気づくのではないかと思います。リリース後に制止をせずにその場で回転をしている選手とピタッと止まる選手です。

これらの投法は、回転の勢いを抑止しない投げ方をリバース、抑止する投げ方をノーリバースと呼ばれています。

ここでは、日本でもメジャーな投げ方であるノーリバースについてお話したいと思います。


1.ノーリバースのやり方とコツ

リバースがリリース後に回転をするのに対し、ノーリバースは円盤をリリース後に円盤を持っている側とは反対側の腕や足でブロックをかけて制止する投法です。

ノーリバースで重要なのは、右利きの選手の場合はリリース後の左手と左足、それにバランスをとるためのターンの間の重心移動と体幹になります。

リリース時には高い姿勢で胸を張りますが、右利きの場合はこの時に左手で上半身をひきつけながらしっかりと左足に体重を乗せます。

そのまま体の軸を崩さずに右手を振り切ると、右手は左の太ももから脇腹までのあたりにあたるようになります。

リリースの時にぐらついてしまい、そのままファールになってしまう場合はこれらのフォームを見直してあげる必要があります。

少し回転スピードを落として確認をしてみましょう。

体幹がしっかりしていて重心の使い方が上手ければ、きれいにまっすぐな軸が出来るため、素早い回転でもバランスが取れます。




それでもまだぐらつく場合は、リリース時の足の幅を今よりも少し広く設定してみると安定感が増します。

リバースのトレーニングは単独で行うことはなく、一連のターン練習や実際に投げながら修正を加えていくというトレーニングを繰り返していくことになります。


2.ノーリバースの特徴と向いている選手

リバースの場合はリリースの時には地面から足を離します。そのため、流れるようなフォームで円盤を投げるターンをしている場合は、円盤に伝える推進力が減衰してしまいます。

その点、ノーリバースでは円盤にエネルギーをダイレクトに伝えることが出来ると考えられています。

そのため、ドイツではこちらのノーリバースの方がメジャーになっており、ここ日本でも女子円盤投げ選手のほとんどはこちらの方法を採用しています。

リーチがあって柔軟性が高い選手は特にこちらの投法の方が向いていると言われています。


3.まとめ

ここでは円盤投げのノーリバースについてお話しました。

円盤リリース後のフォームの違いにはリバースとノーリバースと呼ばれる投げ方がありますが、これらのフォームにはそれぞれの円盤投げ選手によって向き不向きがあると言われています。

自分にはどちらが向いているのかがわかればきっと円盤投げは上達することでしょう。

ですが、見極めるのは至難の技。それは実際にプロで活躍している選手にも言えます。

男子円盤投げ世界記録保持者のユルゲン・シュルトでも、過去にはリバースで投げることもあればノーリバースで投げることもありました。

こういった選手がこういう投法で投げているから、というのではなく、出来る限り自分に合った投法を模索していきたいですね。