円盤投げは、ターンが出来るようになると飛距離がぐんと延びるようになります。

ですが、円盤投げ初心者にとって、スタンディングスローとターンスローの間には大きな壁を感じずにはいられないのではないでしょうか。

いざターンをしようと思って上手な選手を真似ても、上手くいかずに転んでしまった経験はほとんどの方が持っていることと思います。

安易に真似をしてもダメだとすれば、一体どういった練習をすればターンは上達するのでしょうか。


1.上手くターンを回るために必要なものとは?

ターンをする時にバランスを崩してしまったり、スタンディングスローの時よりも記録が伸びなかったり、ということがあるようでしたら、まず行うべきなのはフォームのチェックです。

フォームのチェックを行うと自分のターンに何が足りていないのかということが分かってきます。


1.フォームの確認方法

フォームの確認は、自分の悪い癖を直すためにも必ず行ってください。

フォームを確認するポイントは下記のとおりです。

1.ターンのステップで足をつけているのはどこなのか。
足運びをチェックする際にはチョークを踏んでからターンをしてみたり、理想の位置にポイントを打ってみたりして差異を調べてみるのも良いと思います。

「タンタタン」というステップの「タタン」の部分が、最初の「タン」で踏んだステップよりも幅が狭くなっているかどうかを確認しましょう。

最後の幅が狭いほど速い回転がしやすく、より円盤に力をかけられているということになります。
しかし、あまり幅が狭いとターンの時にバランスが崩れやすくなります。

スタンスには、身長や筋肉量などで個人差がありますので、自分にあった幅を見つけましょう。

2.リリースの前、腰→左肩→右肩→腕の順に正面を向いているか。
円盤投げに重要なテクニック要素として”ひねり”が挙げられます。
最後のステップの「タタン」という箇所で下半身が先に正面に向くようにしましょう。

また、腕が肩と同じくらい、もしくは前に出ている場合、腕の力だけで投げていることになります。つまり、ターンはほとんど無意味になります。

スタンディングの方が投げられると感じている人は、まずここをチェックしましょう。
肩に無駄に力が入っていませんか?

3.重心の移動
ターンの肝とも言えるのが重心移動です。
最初は重心を低くし、少しずつ高くなってリリースした直後が最も高い姿勢となります。

これは円盤を斜めに発射するためには欠かせない要素です。

4.円盤は回転して飛んでいるか
飛ばした円盤が回転していない場合は空中でグラグラと動いてしまいやすくなります。
グラグラしてしまうと風の抵抗を受けるわけですから当然飛距離は短くなってしまいます。




回転できていないと感じたときはスタンディングスローに戻り、円盤が時計回り(外回り)に回るようにしましょう。

こういったチェックをするときには映像に残すとわかりやすいですね。
改善しなければならない点が分かれば、効果的に練習やトレーニングを積むことが出来ます。


2.上手くターンを回るために必要なものとは?


1.重心移動とバランスの強化

筋力がないと体の軸が維持できず、バランスが崩れてしまいがちです。

スピードが速ければ速いほど円盤にかかる力は増えるわけですから、それを支える筋力がないのであれば少しスピードを落としてフォームの確認をしてみると良いでしょう。

ターンで回るのに慣れていないという場合は、シャフトを飛脚のように担いでターンの練習をしてみましょう。
実際に円盤を投げるよりも重心の移動を意識しやすくなるはずです。


2.円盤投げに重要な筋力と筋力を強化する練習方法

円盤投げは「投擲」という競技の枠にありますが、あまり肩や腕の筋肉は重要ではありません。

大雑把な部位で重要度を挙げると、
下半身(大臀筋や大腿筋、ふくらはぎなど)>上半身(腹筋や側筋、背筋など)≫肩や腕の筋肉
となります。

肩や腕は、円盤を持つ方はターンのスピードについていけるグラグラしない程度あれば十分です。

円盤投げは、クルクルと回るだけではなく、上下の運動も入ってきます。
また、ターンの回転力を上げるためには下半身の筋肉トレーニングは不可欠です。

下半身の筋肉を効果的に鍛えるためには、坂道ダッシュやシャフトを使ったスクワットがお勧めです。
どちらも大腿筋と大臀筋をフルに使いますし、坂道ダッシュではそれに加えて回転力を上げるのに不可欠な瞬発力も強化できます。

上半身の筋力は、リリースの際にはぐっと左側の腕を縮めることで右腕を素早く引き寄せることが出来、速さを強化することにつながりますし、重心移動のバランスをとるにも不可欠です。

腹筋や背筋、側近などを頑張りましょう。


3.あなたのタイプは?自分に合った練習が円盤投げ上達の近道

実は、円盤投げは選手の個性が出やすい競技です。

例えば、背の高い女性の選手で、ゆったりと投げているように見えるのに40m以上飛ばせる人もいます。

この選手は、高身長で他の選手よりも遠心力を得られやすいというアドバンテージがあるわけですが、それに流れるような重心移動を加えたために飛距離を稼ぐことが出来たのです。

反対に、小柄な選手でスピードと筋力で同様の成績を出すことが出来る選手もいます。

効率的に円盤投げの成績を上げたいと思った時、重要なのは自分に合った投擲方法を見つけることなのです。