初心者のための砲丸投げに適した体格について記述します。
1.記録を伸ばす体格とは?
砲丸を投げる際には重心を低く構え、回転投げをする場合、上半身に重心がいくよりも、だるまのように低い位置に重心がある体型のほうが有利です。
よってそんな体型の選手が多いですが、砲丸投げでは先ず体格です。
筋肉だけでは「だるま」にならず重心が上半身にいきやすいので、脂肪もちょっとつけて低めに重心を持っていくイメージです。
2.体重を増やす
種目によって、筋肉質であったり、長距離選手のようなスリムな形であったり、いずれにしろ節制と努力を象徴している体は美しいと思います。
そんな中で不思議なのが砲丸投げの選手の体型です。
一歩間違えばメタボリックシンドロームなのではないかと思えるような体です。
彼らも決して努力や節制を怠っているわけではないと思うのです。
世界の第一線で活躍するためには涙ぐましい努力をしているはずだと思います。
砲丸投げというのは努力をすればするほど、あんなデブ型の体になってしまうのでしょうか?
脂肪で太らないで筋肉だけをつけられるのであればそちらのほうを選ぶでしょう。
積極的に脂肪をつける、ということはないです。
筋力を上げるのに必要な栄養を取るためについてしまうものです。
砲丸投げの場合は、それを無理に落とす必要もないのでしょう。
有利になる可能性もありますが、どちらかというと、絞らずとも不利にはならない、といった理由が多いと思います。
ただ高校くらいだと強い選手は意外と、それほど太くなく筋肉質な体系の方が多かったと思います。
逆に太り過ぎている選手のほうがあまり飛ばなかったりします。
そういう筋肉質な選手がプロになって、筋力を上げるために体作りした結果、あのような体系になるのでしょう。
世界で活躍する選手たちにあのような体系や体格が多いのは、やはり、それが砲丸投げという競技に向いているからでしょう。
3.砲丸投げは体格・体力と技能の両方を要する競技です
これらの片方だけを向上させるだけでは競技力の向上にはつながらない。
このため,上達するには体格・体力と技能の両方をバランスよく向上させる必要があります。
投擲種目における競技力(投距離)向上の仕組みとして,高められたエネルギー(体力)を最適な方向に効率よく出力(技術)させる事であり,パフォーマンスには,体力では,筋力(筋肉),反応(神経),持久(循環器・呼吸器),可動(骨・靭帯)が関与し,技術では,投射スピード,投射角度,投射高が関与します。
この他,競技力向上に寄与する要素として,技術面で上体のしゃがみ込みや押し出しでの右脚の突っぱり・上体の起こし,突き出しでの左肩の回し込みによる上体のひねりなどの補助動作やフォロースルー,リバースなどの投擲後の動作なども挙げられます。
砲丸投げの投距離と筋力との関係について,ベンチプレスやスクワットのような筋力を向上させるウェイトトレーニングに加え,パワークリーンのような爆発的なパワーを要するウェイトトレーニングを行い,筋力の最大値(1RM 値)を高めることが砲丸投げトップ選手の投距離を向上させます。
つまり,投擲選手における筋力の向上は,少なくとも投距離を向上させる可能性があると考えられます。
その結果,砲丸投げの投距離と関係性が高かった項目として側方水平前振力,前腕囲,大腿囲,下腿囲,背筋力を挙げられます。
また,体重が重いほど砲丸投げの投距離は大きかったです。
このように,上肢,下肢および体幹の筋群の筋量や筋力が砲丸投げの投距離と密接に関連していると推察されます。
砲丸投げの初心者は特に、体格と体力を徐々につけながら、パワー増強してください。
そうすれば必ず上達します。