初心者のための「砲丸投げ」のグライド投法が上達する練習方法について記述します。


1.グライド投法とは?

規定上、砲丸が両肩を結ぶ線より後方になってはならないため、砲丸をあご若しくは首の付近で固定し、片手で押し出すように投げるものです。

いわゆる野球のピッチャー投げ、または投擲の手を伸ばし円盤投げの手法で投擲しますのは、ファウルとなります。

グライド投法(オブライエン投法)は、パリー・オブライエン(アメリカ)によって考案された投法で、投擲方向に背を向ける形で構える独創的なもので、助走と上体の捻転から生まれる力をより長い時間砲丸に加えることで、それまでの投法よりも飛距離を稼ぐことができます。

現在、日本ではグライド投法(オブライエン投法)が主流であるが、海外の強豪選手は、回転投法の選手が主流になりつつあります。


2.グライド動作について

これまで国内のグライド動作の技術は,投てき方向に対する重心移動および水平速度を高めることに着目されてきました。

しかし,グライド投法の運動特性を考えると,グライド動作は投てき方向に背を向けた状態から動作を開始しますことから,砲丸を直接加速させる突き出し動作では,「身体を水平回転させる」動作を行わなければなりません。

したがって,この動作をグライド動作後(R-on)から突き出し動作までの短時間で行うには,あらかじめ身体を水平回転させることを想定したグライド動作を行なっておく必要があります。

そこで,右股関節の水平内転,内旋,屈曲を伴った右足の引き込み動作を行い,R-on で骨盤が左回旋位の状態でR-on を迎えることをねらいとしたグライド動作(骨盤の水平回転を伴うグライド動作)します。

その結果,記録を更新し,骨盤の水平回転を伴うグライド動作はパフォーマンスを向上させる有効な新しい視点として示すことができます。





3.グライド投法の順序

砲丸投げのグライド投法の標準順序を紹介します。

・グライドしてきて、パワーポジションに入る際に、しっかり地面からの反発をもらいます。

・目線をギリギリまで左足と右足を結んだ延長線上をみます。

・左手で砲丸を投げる角度のリードを目線を残した状態でしっかりします。

・肘が下がらないようにします(肘が下がるとしっかり押せないのです)。

→腕立てのときに手を「ハ」の字にしますのと、「逆ハ」の字でやって比べてみるとわかります。

・砲丸を投げ終わったときに腰が正面を向いているように、腰をしっかり入れます。

・腰を入れる過程で右足から左足に重心移動します。

・腰を右足の上から、左足の上に持ってきます。

・上半身の回転軸は、左側にします。

・リリースする瞬間は重心(腰の上に)頭があるように、上半身が突っ込まないことです。

・顔の前で押します。

・腕が伸び切って、リリースする瞬間しっかりはじきます。

→これは、砲丸を最後まで押せば自然とできます。

・そしてリバース動作します。


4.鍛える部位

砲丸投げの上達は筋肉の必要な個所を鍛えないとはなしになりません。

鍛える筋肉の部位は、腹筋、側筋(クロス腹筋)、三角筋&胸筋(ベンチプレス)、大腿四頭筋(スクワット)、首です。

特に、腹筋を徹底的に鍛えます。

体重を重くして、グライドのスピード(右足の引き込み)を早くして、リラックスして投げ、左手のリード&ブロックを強化すれば記録は飛躍的に伸びます。

砲丸投げの初心者は特に、体力を徐々につけながら、パワー増強してください。筋肉質にすれば必ず上達します。