初心者のための砲丸投げで起こりがちな肩の痛みの予防法について記述します。


1.肩が痛いのは

砲丸投げで肩が痛いということは、砲丸を投げているということではないでしょうか?

砲丸は投げるのではなく、突き出しです。しっかり 「突き出し」てください。

それと共に砲丸の重さにもしっかりとなれてください。

腕が上がらないのは、意識がすくないのもありますが、右で投げる場合は左腕を思いっきり振って、体を起こしてください。

砲丸を首から離さないで、体を起こしたまま投げれば、腕は上がると思います。

あと 上半身の回転を早くしてみてください。投げる方向にへそをすばやく向けるイメージです。

右足で蹴って、重心を左もっていくといいと思います。


2.肩の痛みの原因

『肩関節の腱板』って何でしょうか?

肩甲骨の前面と後面から始まり上腕骨に終わる4つの筋(肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋)で構成される腱の集まりです。

正式には回旋筋腱板または、ローテーター・カフともいいます。

肩の痛みの発症原因を考えましょう。

・砲丸投げにより同じ動作の繰り返しにより肩への負担が原因となる場合。

・肩に直接的な外力がかかり痛める(直達性外力による打撲)。

・転倒時など手や肘をついた結果、上腕骨と肩峰(肩の外方にある骨)がぶつかり痛める(介達性外力によるケガ)。

上記の回旋筋腱板で最も損傷しやすいのは『棘上筋』です。


3.その症状は次のようなものがあります

・損傷時に鋭い痛みを感じ、肩を動かすと痛い。

・肩を外側に60~120°挙げると痛い(ペインフルア-クサイン)。

・夜中に疼くような痛みがある。

・じっとしていても痛い。

・他の人に肩を外側90°まで挙げてもらい、手を離すと肩が落ちたり保持できない。(腱板断裂の疑い、ドロップア-ムサイン)

・痛みを放置すると腕の脱力感や筋肉の委縮(やせ)が出てくる事もあります。





3.治療法として以下のことが挙げられます


1.整形外科

艦別診断(他の症状と分ける)のために理学検査を行います。必要に応じてレントゲンやMRI撮影をします。

腱板損傷または不全断裂の場合は保存療法を行います。

鎮痛剤の内服;ロキソニンやボルタレン、シップなどの痛み止めを使用します。

筋力訓練、理学療法;肩関節の動きを保つための運動や、筋力をつけるための運動を行います。

ステロイド剤、ヒアルロン酸の注射;鎮痛剤の内服、理学療法で痛みが改善しない場合に注射を行います。

断裂が確認されたり保存療法で改善されなかった場合は手術で断裂した場所をつなぎます。

腱板修復術には主にオープン法、関節鏡法、ミニオープン法の3つがあります。


2.接骨院

電気治療・冷却温熱治療・手技治療により、原因となっている筋肉の弾力性や損傷している筋肉・腱を元に戻す治療をしていきます。

患部の安静のためにテ-ピングや包帯を用いて固定をします。

重力の関係など腕の重みで腱が引っ張られて損傷している筋・腱が離れてしまうため三角巾などで患肢を吊る事が望ましいです。


3.予防法は?

肩関節周囲筋群(肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋)の筋力強化と柔軟性をつくり、肩の痛みを予防しましょう。

これは、チュ-ブや鉄アレイ・ペットボトル(1㎏程度)を用いてのトレ-ニングですから誰でも簡単に家でも出来ます。

・鉄アレイ・ペットボトル(1㎏程度)を持って肘関節を90°に曲げた状態で体に密着固定し、手首を体に近づけたり遠ざけたりする方法

・両手でチュ-ブ持って両方の肘関節を90°に曲げた状態で体に密着固定し、手首を体に近づけたり遠ざけたりする方法

肩関節周囲筋群(インナ-マッスル)の筋力強化が出来ます。

回数は体に近づける・遠ざける動作を各15~20回を3セット程度がよいでしょう。

痛みが有る時は無理しないように気を付けて下さい。リハビリを行う事で時間は掛かりますが、競技の復帰は可能です。

砲丸投げの初心者は特に、肩の痛みを予防しながら、少しずつ上達してください。